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懐中電灯、アメリカ英語にてフラッシュライト[flashlight]は日常においても活躍の場が多いです。 そんな懐中電灯ですが、種類が沢山あって良く分からないという意見などを聞いたので記事を作りました。 電池について フラッシュライトで一般的に使用される電池(電源)は以下の4つ 単一電池[Dセル]1.5V 単二電池[Cセル]1.5V 単三電池[AAセル]1.5V 単四電池[AAAセル]1.5V CR123A 3V DセルCセルは容量が多く、ランタンや常備用として向いており、AAセルはハンディサイズとして一般的。 AAAセルはペンライトやポケットサイズの携帯するのに向いており、CR123は高出力で液漏れが起こりにくいので頑丈で高出力な製品に使用されることが多いです。 アルカリやマンガンがありますが、アルカリ電池はパワフルで保存期間は一般的には2年ほど、 マンガンは出力は低いですが、時間が経つと少し容量が回復すること、長期間の保管が可能な特徴があります。 CR123の粗悪な製品は爆発・発火の事件が報告されているので、メーカーの推奨するCR123を購入することをおすすめします。 充電池 充電池と言うものがあり、現在ではニッケル水素の充電池が主流です。 この電池は専用の充電器で充電が可能なので、使用後に寿命まで繰り返し使用できるので、電池を良く使うのであればコストをかなり抑えられます。 ただし、過放電に弱く、インバーター内蔵の懐中電灯は明るさを最後まで保つ為に電池の容量限界まで絞りきるので、これらの懐中電灯不向きです。 ですが、三洋のエネループは急速充電が可能という構造上、過放電にも強い製品となっており、多少ならばコンバータの使用にも耐えますが、それでも注意が必要です。 明るさ切り替え機能のある懐中電灯は、電池容量の低下で明るさが切り替わるので、それを目安に交換・充電を行うと良いでしょう。 また、CR123型の充電池はCR123リチウム電池と比べて電圧不足などで機器が正常に動作しないことがあります。 充電池について 電球とLEDについて 電球はクリプトン球・キセノン球・ハロゲン球があり、どれも同じフィラメントを使用していますが、違いは中のガスの成分です。 クリプトン球はタフで安価で、クセノン球やハロゲン球は明るいです。 しかし、ハロゲンは高熱になる為に懐中電灯によっては使えないこともあり、高熱時の衝撃に弱く、種類によっては寿命の短い高出力品もあります。 特に最も普及しているクリプトン球はそこらへんのホームセンターなどで買うことが出来ますし、寿命もそれなりに長いです。 LEDは電球より長い寿命と省電力、赤青緑白など複数の色の種類があります。 電球はフェレメントで発光させる為、キレイな円に照射されないことがありますが、LEDはキレイな円を照射しつつ周囲も照らすので、近距離中距離には都合が良いです。 フィラメントを使用しないので衝撃に強く、発熱も比較的少ないですね。 LEDの寿命は発光しなくなることではなく、部品の劣化による明るさの低下が一定を超えると寿命となり、それ以上の使用は無駄に電力を消費することになります。 従来の電球型の懐中電灯をLED化するには、一般的に最も普及している[P13.5口金][E10口金]にはLED球が販売されており、安価な物はフィラメントより暗いですが、マグライトD・Cセル用の物が高品質で宜しいです。 単三単四に使用されている小型の電球は需要の関係上からLEDの製造は行われておらず、それらをLED化したくば自作しか道はないですね。 また、一部を除く多くのLED懐中電灯はユニット化されている物が多く、電球に交換することが出来ないです。 良いLEDの見分け方は、チップ型のLEDを選ぶ、青色を避けることです。(チップ型の方が物理的に明るい。また、青色は人間の目には一番見え難い色であり非効率である為) 特殊な使用用途がなければLEDを選ぶのが無難かもしれないです。
明るさ ここでは統一してルーメン(lumen)で明るさを表現します。 ルーメンは、光源から放射されたすべての光の明るさを表す単位であり、例えば懐中電灯から一定距離の壁に照らされた明るさと言った所でしょうか。
オレンジ:電球 水色:LED
メーカーについて フラッシュライトのメーカーと言えば、MAG-LITE SURE FIRE 辺りが有名でしょうか。 最近では中国製のファラッシュライトも出回っており、LEDは最新で質は良く本体もそれなりで安価な製品も出回っております。 それぞれのメーカーについて軽く紹介しましょう。 MAG-LITE 米国のメーカーでその頑丈で信頼性の高い製品に定評がある。 ライナップは少なめで、DセルCセルのマグライト AAのミニマグライト AAAのソリテールが有名。 警察機関や軍でも使用され、DセルCセルは時に鈍器としても使用できたとか。 LEDが発展するまでは電圧で明るくしていたので、2〜6本を直列に長い棒状で6セルモデルは独特の威圧感がある。 現在のLED市場には完全に乗り遅れ、LEDモデルのラインナップ修正と追加など試行錯誤の様子。 ミニマグライトのLEDモデルは出力不足、しかしD/Cセルはマグライトらしく明るく頑丈である。 キャンプや常備として100ルーメンの10時間点灯は頼もしい。 SURE FIRE 米国のメーカーで、非常に頑丈で明るくムラのない光を特徴とし、警察・軍へ製品を納入している。 航空宇宙用のアルミ合金に更に熱処理を行い、それをCNCマシーンで削りだし、アルマイト処理を行うことで高強度な製品を開発しており、 その為に価格は高価になってしまうが、警察や軍では信頼性の高さを高く評価されている。 使用バッテリーはCR123で小型かつ高出力で信頼性の高いライトが多い。 有名なものは6Pモデルで軍でも使用されてきたSURE FIREの代名詞的存在。 現在ではガスランプよりもLEDモデルに力を注いでおり、ラインナップも変わりあり、LEDの製品が主となった。 200ルーメンを超える明るさは凶暴的である。 FENIX 中国のメーカーでそれなりの品質と最新のLEDを導入し低価格の割りに高出力な製品が多い。 代表的なのはLD20で、約6000円の本体に明るさ切り替えと180ルーメンの明るさを持つ。 他にもポケットサイズから定番の2セルモデル、アングルヘッドや大型の高出力製品までラインナップは幅広い。 信頼性については、日常生活においてもキャンプや趣味でも活躍できるが無理は禁物。 中国のメーカーでもこのメーカーは比較的良心的であろうか。 中華メーカー どこの市場でも進出する中国のメーカー、その中でもデットコピーや粗悪な製品を販売するメーカーも多い。 全てのメーカーがそうとは言えないが、LEDは最新の高出力品でも、本体は1000円ぐらいな製品などもある。 この様な製品はちょっとした衝撃で故障したり、異常な発熱を起こしたりすることがある。 購入する場合は市場のレビューやWebサイトで情報を得ることが大事。 |
![]() | 形状別にまとめ 汎用的な物を求めるなら単三電池2本を使用する懐中電灯が良いでしょう。 画像の物は左から、MINI MAGLITE AA/TG-05LB07/FENIX LD20 R5 明るさも値段も年代も左から右に明るく高価に新しくなっていますね。 それぞれ特徴がありますが、それはリンク先を参照してください。 単三電池単四電池を使用する懐中電灯の場合は、電球とLEDの明るさの差が大きいことがあります。 また、全てではないですが、小型の電球は寿命が短い物や消費電力の多いものもあります。 これらから考えると大人しくLEDの懐中電灯を買った方が良いでしょう。 使用モデル MINI MAGLITE AA TG-05LB07 FENIX LD20 R5 |
![]() | いつも持ち歩き、手元を照らしたりするだけというならば、ペンライトや小型の懐中電灯が良いでしょう。 使用モデル MAG SOLITAIRE |
![]() | 装備や衣服に引っ掛け固定したり、頭に固定して使用したい場合は、L型ライトやヘッドライトをお勧めします。 ヘッドライトは安価な物が大量に流通しており、1000円以下でゴロゴロしているので、 ホームセンターなどのカゴにごっぽり入っているのを良く見かけます。 大抵は単四電池3本を使用し、それなりの明るさとそれなりの点灯時間を有していますね。 もっと高価なものであれば、遠くも照らせるほどの物もあります。 L型ライトは元々、軍用として開発された物で、 両手が使える様に、装備品から引っ掛けたり、置いてみたり、ぶら下げたりして使う為にヘッドが曲がっています。 その為、テーブルの上に置くも良し、吊り下げるも良し、な構造で扱いやすいです。 使用電池は単一単二単三があり、それぞれ2本を使用する物が多く、 実物ミルスペック品(軍の規格の様な物)の単一単二電池を使用する物は、 懐中電灯用として最も普及している電球を使用しており、電球が切れても安心。 しかし、純正の電球はメーカーに寄りますが、長時間の点灯を重視して暗いものもあり、 明るくしたければ市販のクリプトン球やLEDに交換しなければいけません。 なお、単三電池を使用するL型ライトは、電球からLED化というのが難しいので、 初めからLEDモデルを購入することを推奨します。 使用モデル TL-122 L型懐中電灯 2AA CS-3S |
この他にも、単四電池を3本使用するLEDライトや、ボタン電池を使用するキーホルダーライト、帽子のつばに取り付けるクリップライト、...ect など種類は沢山あります。 解説は以上。 |